第58回 関東高校サッカー大会
Aグループ1回戦 5月30日(土)10時キックオフ
小石川運動場(東京都文京区) 鹿島学園 1延長3 帝京第三(山梨) 40分ハーフ:前半0-0,後半1-1,延前0-0,延後0-2
得点:後半40+2 塩野清雅 失点:後半40分+4,延長後半2分,延長後半5分
関東予選決勝メンバー表20150531-1
見事、先の茨城県予選で優勝を飾り、第1代表として迎えた「第58回 関東高校サッカー大会」の1回戦――。

5月下旬とは思えない30℃を上回る炎天下の中
、予定通り10時ちょうどに開始された帝京第三高校との一戦は、立ち上がりから、しっかりとした守備ブロックから鋭いカウンターをしかける相手の攻撃に、たびたびゴールを脅かされる厳しい展開に。

直前に体調不良のメンバーが出たことも理由の1つかと推察されますが…県予選時の4バックから3バックにシステムを変更して臨んだ影響もあってか、DF間の間やサイドが攻め上がった裏のスペースを突かれる場面が相次ぐ一方、攻撃陣も低い位置ではボールを動かせるものの、相手選手の鋭い出足に相手陣での効果的な崩しは影を潜め、なかなか決定的なチャンスを作る出すことができない状況が続きます。

それでもGKの江藤くんを中心とする守備陣の選手たちが、まさに鬼気迫る勢いで相手の決定機を阻止し続けると、風も通らないビルに囲まれた都心のど真ん中で、季節外れの灼熱のゲームとなった影響もあってか、徐々にお互いの足も止まり出し、膠着した状況のまま、ゲームは後半のアディショナルタイムへ…。

延長か…と誰もが思い始めるなか、迎えたアディショナルタイム2分、自陣からのロングフィードか奏功し、相手陣深くに押し込んで続けざまに獲得したコーナーキックを活かし、塩野くんが値千金のゴールを決めて、ついに1点を先制!

途中、3バックを4バックに変更しつつ、相手の猛攻を80分以上にわたって耐え抜いてきたことへの“ご褒美”とも言える得点に、アディショナルタイムの表示も3分だったことも手伝い、私自身も歓喜に沸く応援席を見ながら「勝った!」と思った次第でしたが…直後のキックオフから自陣ゴール前へ押し込まれると…GKとDFの間に落ちたボールを決められて、よもやの同点に…。

そして、直後に後半終了の笛…。

改めてサッカーの怖さを思い知らされることとなりましたが…選手達は気丈に続く延長戦へと挑んでいったものの、土壇場の土壇場で追いついて意気揚がる相手の勢いを食い止めきれず、延長後半、強豪・帝京第三の力強い攻撃陣に立て続けにゴールを許し、トータルスコア1-3で残念ながら明日の2回戦進出はなりませんでした。
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本当に悔しい結果となりましたが…今、大切なのは、つかみかけた勝利が土壇場で手のひらからこぼれてしまった事実をしっかりと受け止め、次に活かしていくこと。

キャプテンのハヤミくんや昨年のインターハイ本大会1回戦と同県予選決勝でゴールを挙げたエース武花くん等、いまだケガで出場できない主力メンバーも散見される一方、2年生を中心に新たな戦力も数多く台頭するなか、関東大会予選で県チャンピオンの称号を奪い返し、意気揚々とこの試合に挑み、九分九厘、手にしていた勝利を掴めなかった昨日の敗戦をうまく咀嚼するのは難しいことかと思いますが…あえて昨年の関東大会予選2回戦と今年1月の県新人大会1回戦で、共にPK負けを喫した際、このブログに記したことを以下に書かせていただくと… 「実際に選手が何かを学ぶなら、勝った時より負けた時、敗北から学ぶことが本当に大きい。勝つことからは学べないことがある。ここ何試合か良い試合をしていたが、負けから学ぶことがある」 これは、元日本代表監督・イビチャオシム氏の言葉ですが、ゲームのなかで「通用したもの」と「通用しなかったもの」は、勝った試合よりも負けた試合のほうが明確に判るもの。 自らに「足りている部分」と「足りていない部分」と置き換えても良いと思いますが…チームとしても、個人としても、この敗戦から何を学び、今後にどう活かしていくか――大切なのはこの1点に尽きるはずです。

昨日の試合を省みても、ゲームの内容云々はさておき…例えば、卜伝グラウンドで行われた今回の関東大会の県予選の際も同様の事象が見受けられ、たまりかねた父母会役員さんが注意した経緯もあるのですが…昨日も試合前、応援に回った控え選手たちがピッチ脇に横断幕等を貼る際、一部のメンバーがプロレスのようにはしゃぎあい、挙げ句、設営にあたる東京都の先生方や補助役員の高校生たちが並べたカラーコーンをなぎ倒したり、試合中の応援でもしっかり声を出さず、じゃれ合っているメンバーが散見されたり等々、去年までのチームでは見受けられなかったような「みっともない」場面が少なからず見られたことは、私自身、本当に残念でしたし…繰り返しになりますが、「鹿島学園」と刺繍されたポロシャツを身につけながら、関東大会の会場で、準備にあたってくれた皆さんが設営されたコーンを倒してまでもふざけ合う等、憚りながら小学生以下の愚行かと思いますし、これは一部メンバーだけの問題でないと存じますが…特にコーチの見ていないところでのメンバーの行動には、少なからず喫緊に改善すべき問題があるかと思います。

昨日の愚行は目の前でのことでしたので、僭越ながら、さすがに本人には注意をさせていただきましたが…突然の監督・コーチの退任や学校側の不祥事、さらには新体制の陣容がなかなか整わない等、年度末以降、厳しい状況が続くなか、それでも関東大会県予選で結果を出した子どもたちの頑張りは、本当に素晴らしいと私自身、思っていますが…サッカーの技術はもとより、子どもたち一人ひとりが、もう一段階、人間力を高め、そしてチームとしての一体感、“輪”もさらに成熟させていかなければ、来るインターハイ予選、そして秋に控える全国高校サッカー選手権茨城県大会、さらには近畿総体や選手権本大会を勝ち抜いていくことは難しいと存じます。

「勝ちに不思議な勝ちあり 負けに不思議な負けなし」 現・野球解説者の野村克也氏が監督時代、報道陣に対して試合の総括としてよく発したコメントですが、ご存じの通り、この言葉の意味は、「勝つときは、不思議な力や理屈では言い表せない要素が働くことがある一方で、負けるときは、必ず原因(敗因)があり、それは必然である。したがって、不思議な負けというものはない」というものです。 これは、スポーツでも仕事でも一緒。仕事がうまく行かないときには、うまく行かないなりの理由があります。それをきちんと振り返り、分析し、改善に努めなければ上達することはありません。理由のわからない“不思議な負け”は「ない」のです。 「負けこそ糧」

いかんせん負け方が負け方だっただけに、未だショックを引きずっている選手や父母会員の皆さまも多いかと思いますが…さぁ、顔を上げましょう! 戦いの中に身を置く者であるならば、たとえ敗れても、戦うことを続けるのならば再び前を向くしかありません!

厳しいことも書き連ねましたが…今回の悔しさを糧に、サッカー部の全メンバーがより一層、大きく成長され、まずは来るべきインターハイ予選で、必ずや“県2冠”を勝ち取って頂けるよう、心からご祈念申し上げますとともに、私自身も憚りながら父母会の末席を汚すものとして(写真撮影を通しての選手のモチベーションアップ程度しかお役には立てないかと思いますが…)、引き続き、できうる限りのサポートをしていければと思っております。
選手、監督・コーチングスタッフの皆さん、応援にまわった控え選手のみんな、さらには試合を観戦された父母会会員の皆さん、その他関係者の皆さま、大変、お疲れ様でした!

飯田橋駅からすぐという立地条件も手伝ってか、昨日は地元・鹿嶋での試合を上回るのではないかと思うほど、数多くの父母会会員のみなさんに応援にお越しいただき、本当にありがとうございました。会場の関係もあり、新しい横断幕や旗、スティックバルーン等のすべてをお披露目することは叶いませんでしたが、インターハイ予選にも是非、応援にお越し頂き、会場にてご覧願えますと幸いです!

また、心強い“応援団長”たる日向寺くんのママをはじめとする複数のOBのご家族、さらには今年3月に卒業されたOBの皆さんにも、昨日は会場まで足をお運びいただきましたこと、心より御礼を申し上げます! 引き続きのご支援、ご厚情の程、よろしくお願い申し上げます。


なお、昨日、小生が撮影させていただきました写真は、明日の月曜日以降、Webアルバムにアップでき次第、リンク先をご案内させていただきますので、暫しご猶予下さい。